2026年7月3日から、第三回東京国際サメ映画祭が池袋Humaxで始まりました。オープニング作品は『ジョーズ’98 激流篇』で、日本ではVHSしかリリースされていない貴重な映画だそうです。また、映画の後にはサンシャイン池崎さんの登壇があり、とても密度の高いイベントでした。

幸運にも参加できたので映画の感想などを勢いのままに書き残しておきます。
「VHSのみになってしまっている原因が作中にあるのでは?」と身構えていたものの、王道的で丁寧に作ってありました。画質はDVD並みとのことでしたが、特に気になりませんでした。
感想
現代のタイパ重視みたいな感覚から見ると、やや贅沢なシーンが多いかもしれません。でも途中に挟まっていた教授の哀愁ある謎のミュージックビデオや、丁寧な家族関係の描写は逆に新鮮で楽しめました。
ニュージャージーサメ襲撃事件の最初の襲撃は犬と一緒のときなので、この映画もそこは史実に寄せているのかなと思いました。サメの被害者が出る → サメが疑われるが権力者や行政が信じてくれない → 更に被害が出る といった王道的な流れで安定感がありました。
しかしクライマックスで教授が「俺を吊るしてくれ!!」と言ったあたりから流れが変わったなと思いました。これが多分激流を表しているのでは。そうでもないかも。
主人公は海洋生物学者だけど、トラウマがあり水に入るのは苦手というジレンマを抱えています。まあフィールドワークだけが研究じゃないから……。ここで川に入ったのは、家族を守るためにトラウマを克服している感動シーンなのでは。冷静に思い返すとそんな感じです。
ガソリンのポリタンクに無線機をつける必要はあったのか?と不思議に思いましたが、もしかしたらあれはロレンチーニ器官を刺激するとかノイズで誘導するとかそういう目的だったのでしょうか。ちょっと理解が及んでいません。
作中のMVPは軍曹だと思います。尊敬を集め、ただの飲んだくれから昇格しました。対して保安官と市長にヘイトが溜まります。お約束ではあるし、悪い人ではない感じでしたが……。
とりあえずハッピーエンドで、犬も生存していて良かったです。猫も出てきた気がしますが、何だったのかはよく分かっていません。爆発もあるし、直接的なゴアシーンはなくて健全だし、子どもたちは門限を守っているし、利益に走る極悪人がいるわけでもないしストレスなく視聴できました。
当時の事情は分かりませんが、普通に現代で配信されていても違和感はないのではと思います。トンデモサメ映画に毒されている可能性はありますが、個人的には楽しめました。
激流……?
どうやら多くの人には激流が見えていなかったようです。
私には激流が見えていたけどな……心の眼だったかもしれないな……確かに言われないと川下りって感じではなかったかもな……。
「眠かった」という感想が目立ちましたが、まあ金曜日の夜なので……。
アフターフォロー
サメ映画芸人ことサンシャイン池崎さんが登壇され、視聴者の気持ちをいくらか代弁してくださっていました。「溜飲が下がった」と映画祭公式がポストするほど。
フォトセッションもあり大盛り上がりでした。パワフルですごかったです。感謝感謝。
シャーケンシュタインからサメ映画に入ったというのも共感を呼びます。今年も来日されるポロニア監督の功罪の大きさを感じました。
おわりに
個人的には保安官にサメ説を否定されたあとの教授の謎のミュージックビデオ部分が一番好きです。
今回の作品の前に作られた『ジョーズ’96/虐殺篇』も気になりますが、上映は権利的に難しいそうなので素直に諦めておきます……。私のようなライト層も含め、最近のサメ映画ファンの多くは配信から来ているので、こうした古い作品も配信で見られるようになったらアツいと思います。
第三回東京国際サメ映画祭は、7/3から8月の初めにかけて通算7日間開催されるそうです。ポロニア監督の来日、テレビ局の取材、映画祭のために映画を仕上げる監督などなど、かなり規模が大きくなっているのかも。参加賞のスタンプラリーもアツいです。
貴重な上映でした。感謝感謝。




















