今までゲーム制作で使う3Dモデルの多くをUnityアセットストアの素材に頼ってきましたが、オリジナルの3D俳優を起用したいと思い、キャラクター制作の方法をいくつか試してみました。
3Dモデリングの技術がなくても使える、ゲームのキャラクリに近い形でモデルが作れるツールを探しました。また、Unityで動かせることが前提条件でした。

昨今のAIの勢いを見るに、数年以内にはそちらが主流か、既存ツールにAIが組み込まれる形になりそうです。しかしまだ権利的な問題などがあるため、生成AIは今回試していません。
目次
Character Creator 5
ゲームのキャラクリのようにスライダーを使ってキャラクターを作れる制作ツール。
基本ツールが$299とやや高価ですが、公式プラグインを使ってBlenderやUnityにモデルを持ってこられるので便利です。

公式サイトでキャラクターのベースや服装を購入できます。外部から読み込んだ3Dモデルを調整して着せ替えすることも出来ます。服のメッシュ貫通が簡単に修正できて感動しました。
ただし追加の有料プラグインや別ソフトを一式揃えてやっと環境が揃うような部分があり、「まともに使うには2000ドル必要」という意見を見かけたほど。使ってみた感じではあながち間違いでもないと思いました。デフォルトの服のボタンが浮いているなどちょっとした粗もいくつかあり、便利ではあるけど……という印象です。
Vroid
アニメ調のキャラクターを手軽に作れる無料ソフト。

プリセットの顔や髪のパーツを選べる他、沼にハマって服などを自作する人も多いようです。Boothに大量の着せ替えアイテムが出品されています。
VRM形式で出力できます。Unityで動かすのも比較的簡単です。
今回色々な3Dモデル制作ツールを試しましたが、Vroidが無料でここまで高機能なのは改めて驚きです。アップデートにより服やパーツが追加されています。
Daz 3D
無料の3D着せ替えソフト。使ってみたものの操作が難しく断念したところです……。チュートリアルの動画などを見ながら、じっくり使い方を学ぶならいいかもしれません。
着せ替えアイテムは公式ショップから購入できますが、ゲーム用途だと追加のライセンス料がかかります。Unity向けのエクスポートは出来ますが、ゲーム用というより撮影向きの印象です。

Blender
無料の3D制作ソフトBlender。崇高なオープンソースソフトウェアです。
Blenderを使いこなせる人なら、起動後のキューブから人体を錬成するのは簡単かもしれません。ですが私のように入門編を終えて満足している人が多いのでは。

これはこれで味がありますが、人体モデルのテンプレートを作るアドオンを使うのが一般的なのでは。
Human Generator Ultimate
リアルな人間モデルを作れるBlenderの有料アドオン。
皮膚はかなりリアルですが、Blenderの外に持っていくのは現状では難しいです。特に致命的なのが、髪型やまゆげのベイクができません。公式で未対応です。


このアドオンに限らず、作ったモデルのエクスポートについて先に確認したほうがいいという学びを得ました。
でもBlender上で動かす分にはかなり良いです。服装はあまりバリエーションがなく人体に比べてのっぺりしているので、別途に用意したほうがいいかもしれません。試用版もあるので、気になる方は試してみては。
MakeHuman
Blenderの無料アドオン。コミュニティが活発で、服作りの解説動画まであります。今回は試していませんが、自力でモデリングしたい人にはいいかも。
CharMorph
無料で使えるBlenderの人体生成アドオン。開発停止したアドオン:MB-Labの後継のようです。3年ほど前にMB-Labを使っていたのでちょっと気になっていました。今回は使いませんでしたが、素体が必要なときに便利かもしれません。
マッシュアップ
各種3D素材サイトには、素体から髪型、装備など様々な出品がされています。それらをBlenderやUnity上で簡単に組み合わせてオリジナリティを出すのもありだと思います(規約は要確認)。
せっかく素材を配布してくださっているので使うのは悪いことではないです。素材の配布者の気持ちが少しわかるようになってきた昨今……。

着せ替えをしてウェイト調整をし直すのは結構な手間ですが、マテリアルの変更や小物の追加ならUnity上で比較的楽に出来ます。
その他の3Dモデル制作
MetaHuman
Unreal Engineの人体モデル生成ツール。無料。
Unreal Engineで制作している場合はかなり強力なツールだと思います。最初に試すべきです。映像制作向けのプラグインも充実しています。
Unityでの利用も出来るようですが、UEほどは使いこなせなさそうなので未確認です。こうしたツールが基本無料で提供されているのはUEの強みだと思います。
CLO
プロ向けの服飾3D制作ツール。
服作りではかなり強力なツールだと思います。実際の型紙の知識がないと使いこなすのは難しそうです。3Dの服作りに興味があれば試してみては。
おわりに
オリジナルの3Dモデルを作りたいという思いが先行し、勢いでBlenderのアドオンを買ってしまった後にエクスポートが弱いと分かり、勝手に一人でショックを受けていました。
それはさておき、個人でもハイクオリティなモデルを作る手段が複数あることを知り、独自の3D俳優を起用できそうという希望が生まれました。

今回はキャラクター制作を試しただけなので、いざUnity上でアニメーションさせるとなると印象が変わるかもしれません。多くの場合は最適化が必要だと思います。実際にゲーム内で主演をさせるにはまだ時間がかかりそうです。
結局のところ、3Dモデルを扱うにはBlenderから逃れられないことが分かりました。Blenderに限らず、何かしらのモデリングソフトをある程度は使えるようになったほうがよさそうです。























