フリーゲームとして公開中の短編コメディアドベンチャー「メガ老夫vsメカロボット」のAndroid版がGooglePlayで公開されました。

引き続きブラウザ上でも遊ぶことができます。

町を散策して物を売買したりサメを集めたりするゆるい感じのゲームです。

マルチエンディングで、プレイ時間の目安は10分から30分です。

【あらすじ】あるところにおじいさんとロボットが仲良く暮らしていました。2人はいつものようにおかしなサメ映画を見ながらくつろいでいました。しかし突然、ロボちゃんが町を破壊すると言い出します。残り5日間という期限の中で、おじいさんはロボちゃんを止めることができるのでしょうか。

プレイ画像

この作品は2022年9月に開催された、Unity1週間ゲームジャムという「発表されたお題に沿って1週間でゲームを作るイベント」で制作されました。期限を数日遅刻してしまったものの、なんとか完成させ初めてイベントに参加することが出来ました。

 

ストーリーについて

登場キャラクターの関係性や雰囲気が好評でした。私自身も作っていて楽しかったので、特にテキストを褒めていただいたり、「面白かった」と言っていただけることがとても嬉しかったです。エンディング回収のために何度か周回する必要がありますが、スキップ機能のおかげでさほど苦ではないと思います。アクション要素はなくゲームが苦手な方にも優しい難易度なので、ぜひ4種類のエンディングをコンプリートしてみてください。

 

画像生成AIの使用について

アイテムや背景などのほぼ全てに画像生成AI(Stable Diffusion とDisco Diffusion)を使用しました。当時かなり画像生成AIが流行っており、流行に乗れば初投稿も怖くないという気持ちがありました。実際のところそういった作品もいくつかありましたが、私が思っていたほど流行ってはいませんでした。

画像生成に結構な時間がかかってしまったものの、色々な素材を用意するためにとても便利でした。特に素材サイトでは絶対見つけられないような画像を生成できることは大きな魅力でした。明らかに間違って生成されてしまったネコザメなどの画像はそのまま使いました。

ただそういった画像は人によっては気分を悪くする方もいらっしゃると思います。(ネコザメも気持ち悪いと言われてしまいました、実際その通りです。)画像生成AIそのものに忌避感がある方もいらっしゃるので注意書きが必要かどうか悩むところです。

このゲーム制作当時と比べても画像AI界隈は進歩が著しく、NovelAIの登場なども大きな話題となりました。何かと物議をかもしていますが、どうか気兼ねなく誰でも使えるツールになってほしいと思います。学習用データの取得先が問題となっているようですが、イラストレーターさんたちも納得できる形で収束してほしいです。

プレイ画面

 

全編Visual Scripting

このゲームは全てVisual Scriptingで制作されました。ノーコードと言うらしいですね。私自身はプログラミングもUnityも初心者で、C#は全く分かりません。Unityを使い始めて半年程度ですが、なんとかゲームとして遊べるものを作ることができ、ブラウザ版とAndroid版で公開することが出来ました。

私自身がUnityでのVisual Scriptingを始めるにあたって、「ビジュアルスクリプティングは初心者向けで、ちゃんとしたゲームは作れないのかな」とか「結局はC#でプログラミングしないといけないのかな」とか不安でした。この作品が、今からVisual ScriptingでのUnityゲーム制作を始めようと考えている方の参考になれば幸いです。このゲームは性質上動きが少なく、操作はクリックのみの2D作品ですが、3Dのゲームももちろん作ることができます。

UnityのVisual Scriptingに関する日本語の記事や書籍はまだ少なく、もどかしく思うこともありますが、視覚的で分かりやすいですし、見ていて楽しいです。エラー部分がどこなのかすぐ把握できるので、本当に私のような初心者には扱いやすいです。

Unity初心者の方が作品を発表する場としておすすめなのが、私が参加したUnity1週間ゲームジャムを主催しているunityroomさんです。

小学生くらいの方からプロのクリエイターの方、私のような趣味でゲーム制作をしている人など色々な方が投稿しています。とにかく作品を投稿したいときには便利だと思います。また、年に3回程度行われるUnity1週間ゲームジャムは、1週間という時間制限が過酷に思えるかもしれませんが、期限がないとゲームを完成させることができない私のような人間にはとても合っています。初心者大歓迎と銘打っているイベントで、私も楽しく参加することが出来ました。投稿作品を実況してくれる名物実況者(実況NGも選択可)や、イベント終了後の共有会など独自の文化があり新鮮でした。参加を検討されている方は過去のイベントの投稿作品をプレイしたり、Youtubeでunity1week共有会を視聴するとスムーズかと思います。

おわりに

もしよろしければ遊んでみてください。

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