2025/08/03~に開催されたUnity1週間ゲームジャムで、ドリーズームを体験するミニゲームを作りました。お題は「ひく」でした。

お代回収要素はヒクイドリと、カメラを引く、と「ッチコッ」です。

unity1weekには1年半ぶりくらいの参加でした。余裕を持って予約投稿したものの、ギリギリまで演出を足して……とアップロードしたらバグがあり、泣く泣く修正ビルドをしていました。その後、ムービーのおまけと軽量化のアプデをしました。

以下は簡単な制作の振り返りと反省です。

ドリーズーム

Unityで再現できるかな?と思ってやってみたら簡単にできたのでそのまま作りました。カメラのポジションを前後させながら、FOVを変更するだけです。

今調べたらUnityでドリーズームを再現しようとする先駆者の記事が何件か出てきまして、Unity公式のマニュアルまで存在していました。知らずにChatGPTと格闘していたのは何だったのか……。新しい試みだと思ったのに……でもゲームとして組み込んでいるのはまあまあ新しいのでは! 多分……。

マニュアルではスクリプトで制御する方法について説明されています。

今作では大体Dotweenで再現しています。カメラとの動きが直線ではなく曲線的になるので、全てLinerでというわけにはいきませんが。プレイヤー側のズームの動きはLeapで滑らかにしています。フレーム数は映画と同じ24FPSになるようにして、再現時のフレーム間の補完もDotweenで行っています。

というわけでUnityでも、スマホのカメラでも簡単に実践できるので試してみて下さい! 楽しい!!

3Dモデルがない

渾身のダジャレタイトルを思いついたものの、肝心のヒクイドリが有料モデルしか見つけられず。

このモデルはアニメーション付きでかなり良い! と思ったのですが、ゲームジャムのために有料素材を買うのは邪道だと思い留まりました。

以前3Dモデル生成AIを試したのですが、生成例にどう見ても版権物!みたいなモデルが複数あったのを見てからは敬遠しています……。

手元にニワトリの素晴らしい3Dモデルがあったので塗ったらこんな感じになりました。

まあ……。

自分ではイベントの勢いもあり気に入っていたのですが、もしかしたらカラーひよこなどの動物虐待を想起させてしまうかもしれないと思い、慌てて「今作は動物虐待を助長するものではありません」という旨を説明文に追記しました。本物のカラーひよこを見たことはありませんが、かつてはお祭りの屋台などで身近な存在だったと聞きます。

おそらく本人はヒクイドリのつもりでいるので、本人の主張を尊重したいと思います。

操作感

最初のスコア判定がかなりシビアだったので、公開2日目くらいに修正しました。自分で遊んでいるうちに上手くなってしまう典型的なパターンでした。

あとは操作の方法がちょっと特殊で難しかったかもしれません。私もどう説明していいかわかりませんでした。

ゲーム以外の部分に力を入れてしまい肝心のゲーム部分が置き去り……みたいなパターンをずっと続けてしまっているので、もう少しバランスを取りたいものです。

ポスター詐欺

最近参加したサメ映画祭(第二回)の影響もあり、ポスター詐欺も実践してみました。まあ以前からちょくちょくやってはいるのですが。

今作のムービーはオリジナルですが、制作にあたっては映画祭のエッセンスが入っていると思います。観客が置いてけぼりでドン引きという部分もお題に沿っています(こじつけ)。

しかしポスター詐欺やサムネ詐欺は本来褒められた行為ではないので、今回はちょっと悪ノリしすぎたかな~と反省しています。

今回unity1weekのいろいろな参加作品で遊んで気付いたのですが、ビルボードを使えば本物のヒクイドリを撮影できたのでは??

主演の奮闘に敬意を表しつつ……。

音声

今作は思い返せばフルボイス作品になっていました。

チュートリアルの説明はモモイヒナさんです。ハイスコア刑務所以来の登板です。素晴らしいボイス。

監督・鶏の音声も音声読み上げAIによるものです。本作は商用利用ではありませんが、規約が心配だったので有料版を試しているところです。色々遊べて楽しい……のですが、日本語音声は不自然というかまだ不安定なので、ちょっと遊ぶくらいの用途が正しいのかも。

その他

ネタ切れのため寿司に頼りました。しばらく見ていないうちに、もう寿司もゴリラも忘れられた存在なのかもしれません。今回はヒクイドリ以外にサメとにわとりのゲームもそれぞれ確認しているので、時代が変わったのかも。にわとりが流行って欲しいです。

また、今回は動画ではなくGIF動画のようにチュートリアルの一部を再生しています。ScreenToGifでpng連番画像を出力し、Unityでアニメーションさせています。動画を読み込むより楽だし、カメラを複数用意するより軽量なので、以前からもっとこの手法を使っていれば……と思いました。色々な学び……。

おわりに

遊んでいただき感謝そして感謝……。

unity1weekへの参加は、数えてみたら6回目でした。そして今回初めて遅刻せずに投稿できました。以前は遅刻に甘えてしまっていたので、初めてちゃんと「遅刻投稿≒残念」ではない参加ができたのかなと思います(直後に修正ビルドしてたのはまあ……)。

今回は色々嬉しい出来事があり、特に一方的に尊敬しているuraconさんにコメントいただけてめちゃくちゃ舞い上がっています。もう思い残すことはないかもです……。

一方で、尊敬するクリエイターにSteam展開を勧めてしまった手前、隗より始めよの精神で私もSteamにゲームを出したほうがいいのかもしれません。2年くらい前にunity1weekに参加していた周りの人たちは続々とそうしているし、遊ぶ側でお世話になっている分、公開する側がどんな感じなのか気になっています。具体的な予定はまだありませんが、マイペースに進めたいなと思います。

遊んだゲームはこちらに記録しています。

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