2025年8月に新しく出来たブラウザゲーム投稿サイト・TsumikiKichi(つみききち)にゲームを投稿してみました。
新しいサイトなので今後仕様が変わるかもしれません。以下の記事は現時点でのものです。
つみききちとは?
最近開設されたWebゲーム置き場です。コンセプトとして「競争がない」「コミュニケーション機能が最小限」などが掲げられています。
Godotのゲーム投稿サイト・GodotPlayerと同じ方が運営されているとのこと。
Xでたまたま見かけて、新しいゲーム投稿サイトということで気になっていました。
投稿してみる
UnityやGodotなどのエンジンに限らず、Webで動くタイプのゲームなら特に制限はなく投稿できるようです。
というわけで昨日作ったフラッシュゲームが投稿できるか試してみました。

準備
投稿に必要なファイルを用意し、zipに圧縮しました。
こうした投稿サイトの場合、アップロードするzipにRuffleを同梱することでフラッシュを再生できます。Itch.ioでも同様の方法でフラッシュゲームが公開されているようです。Ruffleは従来のFlash Playerとは全く違う方法(Rust)で再生しているので、かつて問題だった脆弱性などの問題はクリアされています。なのでセキュリティ的には問題ないはず……。

kakapo.swfとindex.html以外は全てRuffleのファイルです。
UnityやGodotについては公式テンプレートが用意されています。基本的にビルドしてzipにするだけです。
zipファイルのアップロード中は積み木が落ちてきて、完了すると紙吹雪が舞いました。テンションぶち上げ。

なお更新のたびにこの演出を見ることが出来ます。素晴らしい……。
その他の設定は画面サイズとモバイル対応の有無程度で、他の投稿サイトと比較してかなり楽でした。
つみききちがフラッシュに対応しているかは未知数でしたが、動いたので大丈夫そうです。セーフ。もし問題がありそうなら速やかに取り下げます……。
公開
公開状態は下書き・限定公開・公開の3種類で切り替えられました。ちょっとした予約投稿機能もあるようです。

というわけで簡単に投稿できました。
生成AI
生成AIを使っている場合は明記するよう記載がありました。このようなクソコラ的な生成AI作品を投稿するのはやや気が引けました。今作はAdobe縛りというかFlashと現代技術の実験みたいな部分があるので許してほしいです……。
その他の仕様
投稿作品はまだ少ないものの、個性的なゲームが投稿されていました。
ゲームジャムの項目があったので、イベントに参加する、主催するなどの使い方ができるかも。
コンセプトへの共感
つみききちのポリシーは、昨今のポピュリズムやアテンションエコノミーに辟易しているクリエイター諸氏の共感を呼ぶと思います。
最近に限った話ではありませんが、ゲームページの評価を過度に気にして病んでしまったり、数字に翻弄されるクリエイターは少なくないようです。作品数が多い既存の投稿サイトでは、「ゲームのアクセス数増やします!」みたいな怪しい営業コメントを見かけるほどになっていて、商業的な側面が強くなっているのを感じます。規模が大きくなると仕方ないのかもしれません。
つみききちは、ゲームを作って公開するという根本的な部分を大切にしている感じがします。コミュニケーション機能が最小限で、閲覧数や高評価数は作者しか見ることが出来ないという徹底した仕様は、ゲーム制作初心者や、ナイーブで自分の世界観があるクリエイターにも安心して使えるように配慮されていると感じました。
また、今回のフラッシュゲームのような、従来のサイトでは対応していないタイプの作品投稿にも便利です。実験的な作品や、どうしようもないクソゲー置き場としてのポテンシャルもあると思いました。
おわりに
貴重なコンセプトのWebゲーム置き場だと思いました。開発者の方が更新に意欲的なようなので、新しい機能やイベントが今後追加されるかもしれません。
簡単にゲームが投稿できたので、興味がある方は試してみては。
追記:この記事を書いた翌日に「自動録画機能」が追加されたそうです。今後も面白い機能が追加されていくかも。





















