絶賛評価期間中のBrackeys Game Jamで、ある参加者のゲームが不正コピーされ、Apple Storeで販売されるという事件が起こっています。
私もこちらのゲームで遊びましたが、見ての通りかなりクオリティが高い作品でした。開発者の方も積極的に交流されていて印象的でした。内容は英語ですがテキストは少なめで直感的に遊べるので、気になった方は上のリンクから遊んでみては。
最近Steamで不正販売があったという話は耳にしていましたが、参加中のゲームジャムの作品にすらそんな話が出るとは……。

不正販売?
ゲームジャムの作品公開の4日後にはApp Storeで販売され、その後Tiktokでバズった影響でApp Storeのランキング上位に入ったとのこと。タイトルは変更されていたものの、内容は全く同じとのことでした。
作者の方がItch.ioのページへのアクセス増加から事件に気づき、現在対応中とのこと。事態を詳しくItch.ioやRedditで共有してくださっていて、海外のメディアにも掲載されています。
対策
当該ゲームはGodot製でしたが、以前はUnity製のゲームでも起こっていたので、ゲームエンジンとは関係なく起こるようです。Redditのトピックの中で対策法がいくつか提示されていました。
技術的なコピー対策の実装方法は後々調べるとして、簡単にできそうなのはクレジット表記でしょうか。今回のコピーは丸々吸い出してそのまま公開しているそうなので、この一手間でもかなり違うのかもしれません。
前回のニュースを知ってからItch.ioは特に狙われやすいのかなと思い、今回の私のゲームは右上にA game by Hagi42と書いておきました。時間があればスタッフロールも作りたいところでした。これに効果があったのか、それとも私のゲームははなから眼中にないのか、今のところ不正コピーはされていないようです。
画像検索したら情熱的な名前の親切な実況チャンネルが出てきただけでした。感謝そして感謝。
おわりに
こんなスピード感でゲームがコピーされて販売されるなんて驚きです。プロモーション目的の炎上かと疑ったくらいです。App Storeは審査が厳しい印象でしたが、この感じでは氷山の一角で、かなりの数のコピーゲームの存在が覗えます。
問題はかなり深刻なようです。私のような末端の開発者も、作品を公開している以上、人ごとではありません。参加中のイベントで起きたせいもあり、かなり身近な問題なのだと認識できました。
早期解決を祈ります……。
3/9追記
私がイベントページのノートで気づく前にGame*Sparkさんが取り上げていました。さすがプロ。
この数日で販売停止させたものの売上はそのままらしいので、今後どうなっていくのか気になるところです。まだ公開から2週間でイベント終わってないのに。激動。